日本企業の素晴らしさが外国人には伝わっていない

私は1990年に来日して以来、20年以上にわたり日本でビジネスをしていますが、日本企業には素晴らしい部分がたくさんあると感じています。「三方良し」の近江商人に代表されるように社会に貢献するという意識が高い企業も多いですし、組織のチームワークは世界一。商品やサービスの質は非常に高く、そして「お客様は神様」というカスタマーファーストの思想が根付いています。
しかし一方で、こうした日本企業の素晴らしさが外国籍人材には十分に伝わっていないと感じています。

そのギャップを埋めるのはコミュニケーションなのですが、外国人にとっては、日本独特の暗黙のコミュニケーションは非常に分かりくい。逆に、日本企業の良さをきちんと伝えることができれば、自社の求める外国籍人材が入社してくれて、高いモチベーションで働き、能力を存分に発揮してくれることでしょう。
そのために重要なポイントは、「オリエンテーションと研修」「キャリアパスの提示」「業務目標、業務マニュアルの明確化」の3つです。

 

オリエンテーションと研修

1つ目のポイントは、外国籍人材が働き始める前に、オリエンテーションや研修などを通じて、日本企業の文化のほか、組織や制度の仕組み、そしてなぜそれが必要なのかなどをきちんと説明しておくことです。

日本企業の文化として「ホウレンソウ(報告・連絡・相談)」「改善」「根回し」「チームワーク」などがありますが、日本人にとっては当たり前と思えることも、外国人は全く異なる考え方をします。

例えば「ホウレンソウ」。外国人にとって、報告・連絡のためとしてむやみにメールのCCに入れられたり、集中している時に声を掛けられることは「業務の邪魔」と感じることがあります。また、仕事の問題点や悩みを相談することは「自分の弱みを見せることであり、クビになってしまう」と考える人も少なくありません。
さらに、「成功したことを報告しないと昇進できない」と考える外国人にとっては、業務の「改善」のために自らの失敗事例を共有することなんてできません(笑)。
「チームワーク」の概念も、日本ではお互いに助け合うことですが、外国ではお互いが自分の仕事を100%の責任を持ってやること

http://www.pasonagroup.co.jp/media/index114.html?itemid=2074&dispmid=796